こんにちは、教員の高田です。
3年生ゼミがスタートしました。初回のゼミで学生に「ゼミで何したい?」と聞くとほとんどの学生が「交流!!」と応えてくれました。
そう、交流。コロナでやりにくくなりました。とくにいまの3年生は、入学とコロナの始まりが重なったので交流への思いたるや小さくないですよね。
「ふむ…よし!がんばっちゃうもんね!」ということで、この2〜3月に「マイノリティ」や「移住労働者の支援」などゼミのテーマに関わり、交流させていただけそうな方や団体を訪ね歩きました。そして東北生活2年目のつながり皆無の私でしたが、お忙しいなか、たくさんの心ある実践家や研究者、行政や議会の方が暖かく応えてくださいました。
今回、ゼミを訪ねてくださったのは、そうした団体のひとつでNPO法人POSSE仙台支部の代表、森さんと東北大生で学生ボランティアの笠原さん(4年生)、清野さん(3年生)です。
POSSEは貧困や若者・生活支援を行うNPOで、「ブラック企業」という言葉を世の中に広めたことでも有名です。活動の中心が10代から30代の若者で、メディアにもよく取り上げられています。
森さんからPOSSEの活動紹介、その後、権利や支援について学生同士のディスカッションという流れでしたが、素晴らしかったです。
・「まず現場に出てそこから考えること」
・「世の中にある問題をみつけ、そこに関わっていくこと」
・「真の知識は後から付いてくる」
・「権利を守るという意識とその行動」「権利を守るという意識がなければ知識があっても簡単に加害者になりうる」
・「おかしいことにおかしいと声をあげること」
・「自分が声をあげることができなくても誰かが誰かを支えやすい社会であるようにすること」
こうした内容にとても興奮しました。そのなかでもっとも興奮した光景。それは学生同士のやりとりです。
どこか社会のお客様のような意識のまま卒業する学生もいれば、自分から社会に働きかける意識を育んで卒業する学生もいます。今回きた東北大学の学生2名は明らかに後者でした。
そしてその二人に触発されるかのように、臆さず発言してくれた数名のゼミ生がいました。その光景がとてもうれしかったですね。劇的に変化しなくても、他者との関わりを重ね、さまざまなものを吸収してほしいと願っています。
いずれにせよ本日は、POSSE仙台支部の皆様の多大なるご協力あってのことでした。
お忙しいなか本当にありがたいことです。今後ともよろしくお願いいたします。