みなさん、こんにちは!
2月19日に開催されたパートナーシップ協定校の交流会で、活動報告を行ってきました。仙台市内の8校の大学がそれぞれのボランティア活動について報告を行いましたが、それぞれの大学のカラーがあり、とても有意義な交流会となりました。
本学からは志水ゼミの4年生が、2年間の活動について報告を行いました。
志水ゼミの4年生は心理福祉学科のブログでも、度々活動報告をしてまいりましたが、「大学生✖️社会貢献=雑巾!?」と銘打って、雑巾を手作りし、小学校や中学校、特別支援学校、児童養護施設、子ども食堂なども運営するNPO法人などに寄付してきました。
そもそも、なぜ雑巾なのか………ですが、小学校や中学校の時に、夏休みや冬休み明けに雑巾を数枚学校に持っていったという記憶はありませんか?
昔は使い捨ての掃除用のペーパーはありませんでしたので、すべて手作りの雑巾でした。でも今は、使い捨ての掃除用ペーパーなどがあるので、雑巾を縫って子どもに持たせるご家庭はごくわずかとなりました。ですから、スーパーや百円ショップで雑巾をわざわざ購入し、子どもに持たせることになります。でも、百円を雑巾に当てることが難しい、あるいはヤングケアラーなど、雑巾を買いに行く時間を捻出することが難しいご家庭もあります。
誰かの役に立ちたいという学生たちの思いは、思っているだけでは相手に届きません。心理福祉専門演習という科目で取り組むわけですから、役に立ちたいという思いをどう具体的な形にし、伝えるためのプロセスを組み立て、実践をし、効果測定をするという一連の流れを通じて、「社会の金で自己を役立てること」を学ぶ必要があります。
4年生は2年間で400枚を超える雑巾を作り、5カ所に寄付しました。雑巾となるタオルを寄付してもらうこと、活動の趣旨を広報し、賛同してくれる仲間を募りました。そして、出来上がった雑巾をどこで役立てて欲しいのか議論し、実際にお届けする際に、どのように活用されるのかなどインタビューガイドも作りました。雑巾が誰かの心の負担を減らせたらと始めた活動ですが、小学校、中学校、子ども食堂や児童養護施設、特別支援学校と交流する中で、子どもたちの抱える課題を多面的に知る機会にもなりました。
2年間タオルを寄付してくださったり、一緒の雑巾作りをしてくださった方々、 快く雑巾を受け取ってくださった皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
パートナーシップ協定校は、仙台市のボランティア活動を推進するためのネットワークですので、今後は他大学や仙台市社会福祉協議会との連携を深め、地域にとって必要とされる大学になれるよう、尽力していきたいと考えています。大きなことはできませんが、今後も身の丈に合わせた活動を継続してまいります。