みなさん、こんにちは。
夏休み如何お過ごしですか〜
心理福祉学科では、4年生が精神保健福祉実習の真っ只中です。
次の実習まで時間があった学生さんが大学に実習終了の報告にきてくれたので、感想を聞いてみました。
教員:こんにちは。
実習生:こんにちは。
教員:体調の方はどうですか。
実習生:いいです。
教員:2ヶ所の実習機関のうち、一つが終わったんだよね。どうでした?
実習生:ハイ。はじめは、利用者さんとコミュニケーションをうまく取れるか不安でした。
教員:そう?授業では、ハキハキ答えてんのに?
実習生:そうなんです。やっぱり、実習となると授業での面接の練習とでは、違いますよ〜。
(3年次にZOOMで当事者の方にお願いをして面接の練習をしました)
教員:そうですか。17日間、緊張しっぱなしだったの?
実習生:いえ違います。話してみたら利用者の皆さんは優しい方ばかりでした。
教員:そう。よかったじゃん。
実習生:あまり人とコミュニケーションをとることが得意ではないんですけど....
教員:そう?
実習生:ほんとですよ。実際は、私の方が助けられることばかりでした。
教員:え? どういうこと?
実習生:実習がちょうど、七夕の時期だったんですね。施設では、灯籠に七夕の絵の色塗りを利用者さんと一緒にしたんです。私の地元では、七夕に絵灯籠を飾る文化があるのですが、しばらく七夕祭りも見たことがなかったし、施設で絵灯籠を描いていると思っていませんでした。結構難しいんですよ、色がはみだしちゃいけないし。利用者さんと一緒に作業をする中で、教えてもらう場面もあるし、なにより地域の行事を利用者さんと一緒に楽しむこともできて、貴重な体験ができました。
教員:え?良かったじゃん。教える人が教わる。いい話じゃん。福祉の仕事というと、何かを「してあげる」と思い込みなんだけど、実はそうじゃないんだよね。一緒に考えるとかさ、何かを一緒にやるっていうことで、いろんな方法を見つけ出すんだよね。それがさ、やがて本人の力となって、支援者がやがていなくなっても一人でできるようになるということなんだよね。だから、「してあげる」という考えはさ、一方通行の支援というか、支援者主体のやり方だよね。本人の力を奪ってしまうということにもなりかねないんだ。
実習生:ほんとそう思いました。実習を通して、教科書では学ぶことのできない貴重な経験をたくさんしてきました。
教員:ほう〜。何か成長した?
実習生:そうですよ。実習前のわたしじゃないんです。
教員:そうですか。じゃぁ〜次の医療機関の実習もがんばってねぇ。あ、そうそう、国試だぁ。
実習生:分かってますよ。今回の学びを今後の国家試験の勉強に活かしますから。
教員:試験問題の事例問題はイメージし易くなるよね。
実習生:わかってますぅ〜。頑張ります。
教員:ま、資格を取って、来年の4月から臨床の場で頑張って。
実習生:就職も決まったし、落ちるわけにはいかないんで。資格ちゃんと取って、精神保健福祉士としての実践に活かしていきます。
教員:よし!頑張れぇ! 今日は、ありがとね。
実習生:こちらこそ。
(心理福祉学科4年 精神保健福祉士取得希望者)
※精神保健福祉士受験資格取得にかかる実習は、医療機関90時間 13日間と障害者サービス事業所 120時間 17日間(日数は、本学独自のもの)