今日は、卒業生インタビュー第8弾ということで、宮城県柴田郡川崎町にあります医療法人 仁泉会 川崎こころ病院(精神科医療機関)に精神保健福祉士として勤めている高橋さんにインタビューをさせていただきました。
教員:今日はありがとうございます。よろしくお願いいたします。
卒業生:よろしくお願いいたします。
教員:今年の3月に卒業して、半年ですか。早いねぇ。
卒業生:はい。あっという間でした。
教員:いやぁ、学生じゃないんだねぇ。今となっては、臨床家ですか。
卒業生:ははは(笑) そういえば名刺あるんですよ。
教員:ほぉ、じゃぁ名刺交換しますか。なんかねぇ、変な感じ。
卒業生:そう言わずに...。ハイ。(名刺交換)
教員:ま、これからは実習生がお世話になるかと思いますので、よろしくお願いいたします。さて、少しさ、学生時代のことを聞きたいんだけど、いい?
卒業生:いいですよ。
教員:まずさぁ。白百合を選んだ理由なんだけど...
卒業生:オープンキャンパスに参加したのが、きっかけかな。あのときの体験で大学の雰囲気を肌身で感じて、なんかこの大学だったらいいかなと(笑)。ま、そういうことかな。あ、そうそう、あのとき、先生方や先輩のお話を聞いて少人数の大学であるとか、先生と先輩方が話しているところを見て、「先生と生徒の距離が近いなぁ」と思ったのも決めた理由かな。あと、心理と福祉を学べるというのも魅力的でした。ただ、私は福祉コースだったけど(笑)。でも、心理系の科目は選択可能だったし、試験科目にも心理学があったので、ちゃんと学べましたよ。
教員:そっかぁ。オープンキャンパスか。コロナ前だもんね。実際に話を聞いたり、ブースを見たりできたのはよかったかな。さて、次の質問なんだけどさ、入学してさ、学生時代の思い出で残っていることはある?
卒業生:そうですねぇ。(間) 大学1年生の時の浴衣Dayかな。浴衣を着て授業を受けたり、大学の中で初めて写真を撮ったりして、今までにない経験だったかな。大学生になり、初めて楽しいと思えるイベントだったから、とても印象深く残っている。
教員:確かに。浴衣を着て授業を受けるなんて普通ないもんね。あれってさ、学内で着付けなんかしてくれるんでしょ。
卒業生:そうです。後援会の方とか、来てくださって着付けをしてくれるんです。確か、浴衣も貸してくれたんじゃないかなぁ。
教員:そっかぁ。印象に残ったのは、“浴衣Day”ね。じゃぁ、次ね。先生方の印象はどうでした?印象に残っている先生いる?
卒業生:K先生。
教員:忖度か?
卒業生:いやいや。どんなときも支えてくれた(笑)。
教員:(笑)はいらん。勉強の方の思い出は?
卒業生:精神疾患の特徴や社会保障の仕組みを理解するのが一番難しかった。先生に直接聞きにいったり、友達と一緒に考えたりして勉強したことかな。
教員:ああ、確かに研究室に来た。覚えてる。なんか、ホワイトボードに書いて説明したのを覚えている。なんか、こっちが悪いことしたかなぁって思うほど、質問攻めされたのを覚えている。そ、その精神(保健福祉士)を選んだのはなんで?
卒業生:せめてませんよ(笑)。私が精神を選んだ理由は、精神疾患を抱えていた友人からある一言を言われたことがきっかけでした。中学生の頃、友人の相談を受けていたとき、一緒に解決策を考えていると「親身に寄り添って考えてくれるね。相談して良かった。本当にありがとう」と感謝されたのがきっかけです。この経験から、将来、精神的疾患を抱えている人の役に立ちたいと思うようになったんです。地域で生活することが難しい人たちに寄り添って少しでも助けになりたい強く思ったからです。だから、精神保健福祉士を目指したんです。
教員:なるほどぉ。そういうことがあったのかぁ。ま、実習も勉強も頑張ってたもんね。
卒業生:多くの科目を均等に勉強し、覚えることが大変でした。国試でどれだけ点数が良くても、ひとつの科目が0点だったら不合格ですもんね。だから幅広く計画的に取り組みましたよ。
教員:そうそう覚えてる。4年の後期の授業でさ、過去問なんかを質問すると、結構答えてたもんね。「お、やってるな」と思ってた。
卒業生:ありがとうございます。学生生活で、最後の最大試練だと思い、絶対に合格する気持ちで勉強した思い出があります。受験勉強は辛く、何度も逃げ出したい気持ちなりましたよ。ほんとに最後の方では、“この勉強スタイルでいいのか”、“他に参考書を買った方がいいのか”、すごい不安になった時期がありましたよ。でも最後まで勉強スタイルは変えなかった。先生の“無駄に参考書は買わない方がいい”という言葉を信じ、諦めないで勉強して本当によかったと思います。
教員:確かに。受験前の1月なんかはさ、不安の頂点だよね。何十年も前のことなんだけど、自分も社会福祉士の受験の時はそうだったもんね。でも、そのころになったら、今までやってきたことを信じるしかないよね。ジタバタしてもしょうがない。やしるかないよね。 でさ、話戻るんだけど、結果的には、受験して一発合格だったんだよね。“合格”ってわかったときはどんな気持ちだった?
卒業生:とにかく無事に合格できて嬉しかったですね。さっきも言いましたけど、受験前は不安しかありませんでしたけど、支えてくれた親や先生方、友人に感謝したいです。一人では出来なかった。先生方、自分を信じて、勉強に励んで本当に良かったと思います。
教員:そうだねぇ。感謝だねぇ。で、4月からいよいよ臨床の場で頑張っていると思うんだけど、実際に働いてみて大変なことありますか。
卒業生:生活上で大変なことは特にありませんけど、仕事面では 家族や関係機関とのやりとりがまだ慣れないので大変かな。 患者さんやご家族、地域にある機関とのやり取りが早くスムーズに行えるようになりたいと思ってます。伝えたい内容を的確に伝えたいと思いますし、先輩から言われている5w2hを意識して話すことを心がけています。
教員:そうだねぇ。簡単なことではないけど、日々の実践を積み重ねてか。焦らず、意識して少しずつ前に進むことかな。最後にさ、 今後の自分というか将来の目標というか...。
卒業生:はい。勤め始めてまだ半年なので、なかなか難しいですけど、将来は、精神障害の特徴や患者さんたちの生活のしづらさを理解して、患者さんに寄り添える精神保健福祉士になりたいと思ってます。
教員:わかりました。繰り返しになるけど、焦らず少しずつですね。今日はありがとう。体調に気をつけて頑張ってください。たまには、大学にお出でね。
卒業生:はい。こちらこそありがとうございました。