みなさん。こんにちは。
夏休みはいかがでしたか?コロナ禍で、旅行にも行けない、帰省もできない、オープンキャンパスにも行けない状況かと思います(オープンキャンパスは、人数限定での参加とZOOMでの相談は可能)。
今年は、ホントに異例づくめの夏でした。
今回は、心理を学んでいる3年生に話を聞きました。
(因みにこの記事を書いているのは、8月14日です。暑いっす。真夏と真冬が若干苦手です)
教員:すみません。期末テストも始まる今の時期にお願いして。
狩野さん:大丈夫です。
教員:コロナでさぁ、オープンキャンパスに来られない高校生もいるので、何か、発信できないかなぁ〜と思って。
狩野さん:そうなんですか。私でよかったら。
教員:ありがとう。じゃあ早速。狩野さんは、どうして仙台白百合女子大学を希望したの?(堅く!)
狩野さん:はい。昔から心理学に興味があったんです。実家が郡山市なので、家から通える福島県内か、祖父母の家がある宮城県内の大学をと思っていたんです。それで高校3年生の時に調べたら、仙台白百合女子大学は心理学の授業を受けつつ、福祉の資格も取れることも知って受験したという流れですね。心理職の多くは大学院に行かなければならないのですが、私は大学卒業後、すぐに働きたかったので、学びたい心理学を勉強しつつ、福祉の資格を取って、就職に備えることができる点が魅力的でした。
教員:なるほど〜。しっかりしてんねぇ。大学院は、社会人になってもいけるしね。で、心理コースを希望した理由は何だったの?
狩野さん:もともと心理学に興味があったんですが、中でも犯罪心理学に興味がありました。私も小さい頃は、世間一般の方が抱いているような「プロファイリング」「かっこいい」というような安易な考えでしたけど、私の中では興味をそそるようなものでした。中学生の時に詳しく調べてみると、いわゆる「人の心が読める」などといったものではなくて(ちょっとイメージが変わりました)、いくつもデータをとって統計的にあらわされたものから考察するような学問であることがわかったんです。それで、文系でありながら理系のような学問にさらに興味がわき、学んでみたいとより強く思ったのが理由です。
教員:ほぉ〜。確かに。ちゃんと調べてみると、思っているのとは少し違っていたり、狩野さんのように更に興味が沸くなんてこともあるよね。私なんかもそうですよ。相談業務に就いていたんだけど、最初のころ(学生時代)は、“人の悩みごとなんて、自分には解決してあげられない”って思っていたんだよね。でも、勉強するにしたがって、“解決してあげる”というのが間違いだということがわかった。「相手が自分で解決できるように、力をつけられるように支えるのが自分の仕事なんだなぁ」って。(真面目な話をしてしまった!)
狩野さんは、今、心理を勉強していての楽しさって何かある?
狩野さん:「人の心を読む」実験はありませんが、心理学実験や心理学研究法の授業は自分で体験して、結果が目に見えるので楽しいです。ゲーム形式のものであったり、自分たちで実験を構築する授業もありました。知識を得るための座学は人間の生態的な部分にかかわるお話も多く、難しいですが、その分やりがいがあります。
教員:資格取得について何か考えてる?
狩野さん:はい。認定心理士、精神保健福祉士、情報処理士を取得しようと考えています。社会福祉士と精神保健福祉士のどちらを取るか悩んだのですが、昔、自分自身が鬱になりかけたことがあったり、身近に精神障害者の方がいたりと、精神の分野にかかわりが多かったことから、精神保健福祉士の取得を目指そうと思いました。
教員:そうですか。がんばれ〜だね。今さ、心理系と福祉系コースの先生方に教わっているわけだけど、先生方の印象は?
狩野さん:心理系の先生方は、知識が本当に豊富で、一つ質問すると答えが10個くらい返ってくるイメージがあります。理論だったり、仮説だったりの説明は、例を挙げて説明していただけるのでわかりやすいです。福祉系の先生方は、現場を経験している方々が多く、実際の事例であったり、動きや経験だったりを交えながら教えていただけるのでイメージがわきやすいです。また、心理系・福祉系にかかわらず、学生と距離が近い先生が多いので、親しみやすいです。
教員:そうだね。学生と教員間は近しい関係かもね。以前、研究室に「カップヌードルのお湯ください」っていう学生が来た!ホント、近い?よね(笑)。ところで大学生活はどう?
狩野さん:高校生まで部活が忙しくてできなかったんですけど、ボランティア活動を始めたことが今までの学生生活と大きく違うところかな。大学1年生の4月に友達と一緒に入ったグループなんですが、今では代表を務めるようになりました。学業やアルバイトと両立していかなければならないので、大変な部分も多いんですけど、その分やりがいもあります。ボランティアをしていなければお会いできなかったような地域の方々や役所の方々、NPO団体の方々など、人脈が広がるのも良い点ですね。
教員:そうよね。確かに。教室での授業だけではなくて、実際に地域に出てみる、地域の人と話すといろんなことがわかるよね。実際にどのくらい困っているのかとか、反対に頑張っているのかとか。教科書だと、「こんな課題を抱えている」というだけだもんね。狩野さんは実際にその課題について、地域の方々と一緒に活動してんだもんね。勉強になるよね。ホント。大学生の特権かもしれないね。この経験は絶対役立つと思うよ。
将来ということでは、希望する就職先なんか考えてんの?
狩野さん:今は公務員を目指して勉強しています。事務・福祉・心理の3枠で受けられるのですが、まだどの枠で受けるか決められていません。精神保健福祉士の資格も取ろうと勉強しているので、病院なども考えています。
教員:選択肢がいっぱいあるということだね。いいことだ! 4年生まであと半年。じっくり考えて、これだ!というものを目指してください。応援してます。
さて、最後に高校生へメッセージをお願いしたいんだけど。
狩野さん:わかりました。私の大学選びは、学びたいことを優先するか、就職のことを優先するかの二択から始まりました。でも今は、どちらかをあきらめるのはもったいないと思います。ぜひこれから大学選びをする受験生の方や、受験に向けて準備を進めている方は積極的に自分から行動してみてください。「二兎を追う」のもいいと思います。大学の4年間でじっくりと考えていけばいいかなと思います。きっと自分の視野が広くなると思います。高校の学生生活も貴重なものなので大いに楽しんでください!!
教員:今日は、ありがとう。
狩野さん:こちらこそありがとうございました。
上の写真は、泉区で行っている地域活動「絆プロジェクト」に参加したときの写真。自分達で地域の課題を見つけ出して、企画書を提出して夏祭り(地域での交流を目的に)に自分達も参加して盛り上げました。