みなさん、こんにちは。
心理福祉学科の2年生科目の「心理福祉基礎演習Ⅲ」では、5つのゼミに分かれて興味のあることをテーマとし、それぞれ調査を行ってきました。
11月10日(水)にフィールドワークの発表会が行われ、それまで調べてきたことの中間報告が行われましたので、ブログでご紹介します。
10日のスライドを使用しての発表の後、11日(木)から17日(水)の1週間、本学講堂ホワイエでポスターの展示を行いました。
茂木先生のゼミでは、新型コロナウイルスの影響に着目し、マスクと美容、健康的食事、家具と家電の3つの側面についての調査を実施しました。3つの側面の中で新型コロナウイルスの影響がどれだけ強いのかを今回を機に知ることが出来ました。特に印象的であったのは、健康的食事にて、1日3食をしっかり摂取しているかつ、摂取カロリーは足りているものの、特定の栄養が不足してしまい、体の不調へと影響してくる「新型(コロナ型)栄養失調」があるということを初めて知りました。それに応じて、働く女性、一人暮らしの女子大学生、高齢者の3つを対象に調査をしたところ、特に働く女性だと美容のために食事を疎かにしてしまったり、サプリメントや朝食を抜いていたり、一人暮らし女子学生の食生活に偏りが生じていたりといった傾向が調査結果として明らかになったとのことで、同じ女子学生の1人として、私自身の食生活を見直す機会にもなりました。
郡山先生のゼミでは、動物愛護に関して、特に犬に焦点を当てて愛護センター、愛護団体、ペットショップ、本学の女子学生(犬を飼っている学生)の4つを対象に調査をしていました。私自身、郡山先生のゼミに所属していたのもあり、調査をしていくにつれ、人間である私達がどれだけ身勝手かつ愚かなのか、犬を問わず動物を飼うという行為に対して、最後まで飼育するといった責任の意識を強く持つことがどれだけ大切なのかを学ぶことが出来ました。また、課題としては、動物愛護法や制度があまり知られていないことや愛護団体に関しては、人手不足で後継者がいないことも問題視されていて、虐待や多頭飼育された動物の居場所がなくなってしまうのもまた悲しい現状であると感じました。4つの対象に共通して、動物が最後まで大切にされること、動物の命に対する自覚を持つことの問題意見がいくつもあげられている点から、動物が幸せな日々の生活を送ることが出来るように、我々人間も動物に対してどのように接するべきなのかを1人1人が改めて考え直す必要性があると感じました。
結城先生のゼミでは、ICTの教育場面での活用をテーマとし、「MIYAGI Style」といったICT機器の活用の促進がなされているということ、現在、「MIYAGI Style」はステップ1からステップ3まであるとされていますが、ステップ2の共同学習に移行し、1人1人にGoogleアカウントを配布したり、ICT支援員を配置していたりと教育方針がどれだけ進展しているのかを今回を機に学ぶことが出来ました。そして、今の小中学生は、パソコンやタブレット端末を使用としているということから私達の小中学生の教育とは大きく変わった印象を感じました。パソコンやタブレット端末を早い段階で扱うことにより、学習の幅が広げられますし、タイピングスキルが向上に繋がる点が将来役に立つ機会も多いですしとてもいいと率直に感じました。また、私達が当時小中学生の時に持っていた学習方法の悩みと、今の小中学生とは違った悩みを抱えているということがあることから、パソコンやタブレット端末は便利で使いやすい反面、新たな問題も出てきており、それらの解決策が今後求められているようにも感じました。
吉田先生のゼミでは、児童センターのコロナ禍の影響で、児童センターの人手不足、児童の入館者の減少、イベントの減少、児童の室内の遊びが多くなっているといった様々な問題を抱えていることを、今回を機に学ぶことが出来ました。加えて、感情のコントロールが難しい児童が増えたとありましたが、児童自身もコロナ禍で思い通りに遊ぶことが出来ず、日頃の日常とは違った日々を強いられる不安の気持ちで余裕がない印象を感じました。更に、コロナ禍を機に地域との交流も出来ない状況であり、地域交流を深めることが出来ない点が寂しいようにも見受けられ、コロナ禍の存在が児童センターにどれだけ大きな影響を与えているのかを実感させられました。また、児童センターは18歳以下まで通うことが出来ますが、18歳以下の高校生の方の入館数が少ないことが見受けられましたが、18歳以下の高校生の方でも入館しやすいような環境設備が整っていないことから、高校生にも焦点を当てて環境設備が今後の課題点になってくることを知りました。
三浦先生のゼミでは、ヘアドネーションについての調査をしており、私自身、ヘアドネーションという言葉、存在はテレビでも見聞きしていて知ってはいたものの、ヘアドネーションを行うにあたっての規制があることを初めて知りました。誰にでも出来るようなイメージを勝手に持っていたものの、実際に行うにあたって、髪が長かったり、髪の色が明るかったり、痛みのない髪の毛等々を募集していたりといったような細かい条件があるということを今回を機に学ぶことが出来ました。また、ヘアドネーションに来る人は、小学生が多いことにも驚きを感じました。ヘアドネーションをする経緯としてプールの授業等々に合わせたり、有名人の方がヘアドネーションを行っていたことも影響していたりと様々な経緯があることが分かりました。しかし一方では、さまざまな形で発信をしているもののまだまだ一般的には知られておらず、また低年齢の子どもや年配者ヘアドネーションの必要性を理解してもらうのが難しいといった新たな課題があることも初めて知りました。
事前に電話でのアポイントをとることや実際にフィールド(地域)に出向いてインタビューすることなど初めての事ばかりで戸惑いもありましたが、ゼミのみんなでテーマを決めて、同じ方向に向かって一つのことをやり遂げたことに充実感を覚えました。知らないことを知ることは、今後の自分の学生生活や卒業してからの生活に役立つと思いました。
来年は、いよいよゼミが本格的に始まります。そのゼミで、自分の周りにはどんな課題があるのかをキャッチして、そして納得がいくまで調べてみたいと思いました。