みなさんはガイドヘルパー(移動介助従事者)って聞いたことがありますか?
屋外での移動が困難な障害者の方に対して、外出時の移動の介助を行う人を指します。
行きたい場所に、自分の行きたいタイミングで出かけられない人にとって、外出は本当に大切なんです。外出することで、たくさんの人と出会うことができ、様々な経験ができます。社会とつながることの手段が外出です。
自分の力だけではエレベーターのボタンが押せなかったり、ちょっとした段差が乗り越えられないけれども、ボタンを押してもらったり、ちょっと車椅子を押してもらえたら、外出できる方は思った以上に多いんです。
一緒にラーメンを食べに行ったり、映画をみたり、買い物をしたりなど、一緒に楽しむことが支援になるなんて、支援についての概念が変わるかもしれませんね。
最初は「経験がないから介助に失敗したら怖い」、「自分にできるかわからない」と思うかもしれませんが、ガイドヘルパー制度には、ちゃんと研修を受講して資格を取得することで、介助者を育てる仕組みがあります。
しっかりと知識を身につけ、実践するという仕組みですから、安心です。何より、介助に際してはどう手伝えばいいのか、ご本人に聞きながら介助すればいいんです。何事にも対話って大事です。
今日は心理福祉基礎演習Ⅰ(心理福祉学科1年後期必修科目)の授業で、ガイドヘルパーについて学びました。講師にはぴぼっと南光台のスタッフの方をお迎えし、ガイドヘルパーの実際と養成研修についてご案内いただきました。宮城県でガイドヘルパーの養成講座を開講しているのはぴぼっと南光台だけだそうです。
ちょっとしたお手伝いが誰かの支援につながることを知ってほしい。今日の授業ではそんなことを教えてもらいました。