3日目は、天気予報の通り、朝から雪でした。マイクロバスに乗り、午前中は、烏頭山統一展望台へ行きました。入口で写真撮影。
ここは、北朝鮮と南朝鮮(=韓国)が分断された歴史的事実を語る場所とも言えます。晴れていれば、川一本をはさんで北朝鮮が見えるはずが、見事な雪で、全く見えませんでした。
朝鮮戦争で北から南に来た人が 帰ることが出来なくなったため、故郷や親族のことを思い、先祖を供養するための石碑が入口の向かいにありました。
さらに、中には、故郷や先祖を思っての作品が展示されていました。自身が住んでいた家の付近の地図、家、親族への手紙など、様々です。
それと、撮影スポットとして、KTX(韓国高速鉄道)の統一列車の展示がありました。KTXの下に、ソウル-ピョンヤン―パリと書かれてあります。実際、KTXは、韓国の新幹線ともいえるものですが、いずれ、北朝鮮と自由に行き来でき、さらにパリまでつなぎたい夢が込められているそうです。
国際関係の複雑な事情が各国で色々ありますが、このような場所を訪れ、外国の考えや、残されてきた歴史を知ることは、非常に大切なことです。何となく学んできた歴史の知識とつながってくると、理解の仕方も変わってくると思います。また、こうした負の遺産で人が何を思うか、特に親族や故郷を思い焦がれる様子は、世界共通と思わされる場所でした。