みなさん,こんにちは!
ここ最近は気温が下がり,秋らしくなってきましたね。夏が終わる頃には毎年物悲しくなるのがお決まりの私ですが,秋と言えば「食欲の秋」や「食欲の秋」や「食欲の…」って,食欲だけですね 笑 はい,「スポーツの秋」も心がけます( 笑)。
さて,本学には「キャリア・デザインⅢ」という3年生開講の科目があるのですが,この科目は,企業のインターンシップに参加して社会の現場を知り,これまで学んできたことがどのように社会の中で生かしうるのかを考察することを目的としています。
ちなみに,「インターンシップ」とは,学生が実際に仕事を体験する制度のことで,“就業体験”や“就労体験”とも呼ばれています。
今回は,仙台市にあるテクノ・マインド株式会社さんでインターンシップをおこなってきた,心理福祉学科3年のH・Eさんにお話を聞きました!
教員:今回,テクノ・マインド株式会社さんのインターンシップに参加したのはどんな理由からなの?
H・E(学生):初めての環境で,初めて出会う方々と関わるという経験をしたいと思ったからです。私は,自分の意見を伝えたり人と話したりすることに自信を持てず,今まで様々な人と交流できる機会があっても勇気がなくて挑戦できずにいました。そのため,人と関わるという経験をたくさんしたい,自分の言葉で話せるようになりたい,と思ったことが大きな理由の1つです。1年生の時,授業の中で卒業生の方のお話を聴くことができる機会があり,テクノ・マインドさんでお仕事をなさっている先輩のお話を聴いて魅力を感じたことがきっかけで,このインターンシップを知りました。先生にも,社員の方々が明るくて雰囲気が良くて,インターンシップも楽しいということや,5日間にわたって貴重な経験ができるというお話を伺い,そのような環境でなら安心して挑戦できそうだと思い,ぜひ参加させていただきたいと思いました!
教員:「自分を変えたい」と思う人は多いけど,なかなか実行に移せる人って多くないよね。そんな中,そのチャレンジ精神に「あっぱれ」をあげましょう!
H・E(学生):あ...ありがとうございます(苦笑)
教員:それで,実際どんな内容のインターンシップだったの?
H・E(学生):「地域の課題を解決できるシステムやアプリを考えよう!」というテーマで,新事業を企画するところから収益を得られる仕組みをつくるまでの流れを,5日間を通して体験させていただきました。
まずは,「こんなシステムやアプリがあれば日常生活の中で役に立ちそうだなぁ」と思うアイデアをみんなで出し合いました。どれもワクワクするような素敵なアイデアで,感動の連続でした。そのアイデアを形にするために,グループに分かれてビジネスモデルを考え,マーケティングを行い,最終的には事業計画書を作成しました。サービスを通して誰にどのような価値を提供するのか,どうやって収益を得ていくのか,自分たちが企画するサービスならではの特徴はどのようなものか等,頭をフル回転させながら考えていきました。企画を形にしていくことはとても難しかったですが,社員の方々が丁寧にサポートしてくださり,グループのみんなと助け合いながら取り組むことができて,大きな達成感がありました。「こうやって新たな事業が生まれるんだ…!すごいなぁ…」と感動しました。
最終日には,5日間の成果を社員の方々や学校の先生方の前でプレゼンテーションしました。先生に見に来ていただけて嬉しかったです!ありがとうございました。
教員:そうそう,テクノ・マインドさんのこの企画は,とても実践的で濃密な5日間を体験できるんだよね。私も最終日の成果報告会に参加させてもらったけど,これが本当に5日間という短い期間の成果なのかとビックリさせられたよ。これまでも本学の学生が何人かこの企画に参加させていただいているけど,表情からして見違えるように!私の授業でもこんな生き生きとした表情してくれたらいいのに 笑
H・E(学生):私はいつも先生の授業楽しみにしてますよ!
教員:大変光栄です (笑)
教員:インターンシップ期間中,一番印象に残っていることは?
H・E(学生):一瞬一瞬が印象に残っていて選びきれないくらいなのですが,心に残っていること全てに共通しているのは,社員の方々や学生の皆さんの温かさです。最初は,ちゃんと話せるかな…足を引っ張ってしまわないかな…といろんな不安があったのですが,社員の方が毎日優しく声をかけてくださって,とても安心して過ごすことができました。グループワークの中で上手く話せず,このままじゃダメだ…と情けなさを感じる瞬間も沢山あったのですが,社員の方が励ましてくださったり,同じグループの学生さんが気長に話を聴いて汲み取ってくださったりと,優しく接していただいたおかげで,勇気を出して声を出してみよう,諦めないで頑張ろう,と思うことができました。上手く言葉にできないのですが,自分の心の中に前向きなパワーが宿ったような感じがしています。温かい雰囲気があったからこそ,心に残る素敵な時間を過ごせたので,本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
教員:本当にテクノ・マインドの社員さんたちはみんな優しくて笑顔が素敵だよね。楽しんで仕事をしているというのがこちらにも伝わってくるんだよね。
H・E(学生):本当にそうですね。私も見習いたいと思います。
教員:インターンシップに参加したことで,どんな「気づき」があった?
H・E(学生):小さなことから大きなことまで沢山あるのですが,特に印象的だった「気づき」は2つあります。
1つ目は,「ITの魅力」です。「IT企業」と聞くと,機械を上手に操作して難しいお仕事をこなしていくイメージがあり,私は機械音痴だからIT企業で働くことはできないだろうなぁ…と思っていました。ですが,テクノ・マインドさんのインターンシップに参加させていただいたことで,そのイメージが良い方向に変わりました。社会の中の様々な課題を解決するために,アイデアを出し合い,その想いを形にするためにいろんな人が協力し合っているのだということに気づき,魅力を感じました。
2つ目は,「自分の弱さも,見方を変えると前向きな力になる」ということです。上手く話せないという自分の特徴を,いつも〝弱さ〟として考えてしまうのですが,社員の方が「ちゃんと話せてるよ!」と励ましてくださったり,〝良さ〟として受け入れてくださったりしたことがとても嬉しくて,前向きな気持ちになれました。コンプレックスな部分は,自分らしさになるのだと気づくことができました。これからも,自分の未熟なところや弱いところに向き合いながら,自分らしさを活かせるように努力していきたいと思いました。
教員:自分だけじゃ気づかない点てあるよね。他者との関わりの中で新しい自分を発見できたのであれば,ものすごく良い経験をしたね。
教員:最後に感想を一言!
H・E(学生):心から楽しくて充実した5日間で,一つ一つが宝物になりました。最後まで丁寧に支えてくださったテクノ・マインドの社員の皆さん,優しく接してくださった学生の皆さん,インターンシップに送り出してくださった先生,貴重な経験をさせてくださり,本当にありがとうございました!
教員:その感謝の気持ち,みんなに伝わっていると思うよ。私にはとても響きました!今日はありがとう。
H・E(学生):ありがとうございました!