みなさん,こんにちは!
最近,気温が低くなったり高くなったりを繰り返していますが,体調を崩していないでしょうか。正に三寒四温ですね。少しずつ春が近づいていることを実感します。
さて, 2月10日(水)に「2020年度心理福祉学科卒業研究発表会」が開催されました。この会は,心理福祉学科の4年生が四年間学んできたことを卒業研究としてまとめ,教員や在在学生の前で発表するものです。例年は研究内容をA0版(841mm×1189mm)の紙に印刷し,ポスター発表として発表者が参加者に対して対面で発表するのですが,今回はコロナ禍のためオンラインでポスター発表を行いました。Zoomを利用した遠隔でのポスター発表というとなんとなく敷居が高いようにも感じられますが,本学では前期中にZoomを利用した遠隔授業をおこなっていたため,発表者も参加者も比較的スムーズに参加できていたように思います。
Zoomによる発表以外でも,4年生は今回のコロナ禍によって研究活動が制限されることも多く,データの収集などに苦労したかと思います。しかし,アンケートの実施にはGoogleフォームを活用したり,SNSを駆使したりと,様々な工夫でこの困難に立ち向かっているのを目の当たりにし,頼もしささえ感じました。よく「必要は発明の母」と言いますが,人間は必要にせまられるとあれこれ工夫をしてその問題を解決していきます。今回の卒業研究発表会は,正にこのことが体現できた会だと実感しました。また,これからの大学教育のICTの活用についても可能性を感じました。
発表は前半の部と後半の部の2部構成になっており,発表者は自分が割り当てられた会場でポスターを55分間掲示し,参加者は興味のある発表会場に入り,発表を聴いたり疑問点を質問するものでした。
今回の発表は16の題目があり,香りが感情に及ぼす影響,ファッションへの興味と購買行動,東日本大震災の語り部活動が精神的成長に及ぼす影響,大学生の主観的幸福感など,さまざまなジャンルの興味深い研究が多かったのが印象的でした。各会場を覗いてみると,真剣な顔で研究内容を発表する発表者と,疑問点があれば積極的に質問する在学生の白熱した場面が至るところで見られました。
発表者の4年生は,昨年の12月末に卒業論文を提出してから少しのんびりした時間を過ごしてきたかと思いますが,締めるところは締めて卒業研究発表会に向けてしっかりと準備をしてきたようです。Zoomでの発表にもかかわらず,スーツなどの正装で臨んでいたのが印象的でした。在学生の質問に対しても自信を持って発表している姿を見て,教員として学生の成長を実感しました。
今回の卒業研究発表会では,残念ながら対面で実施することが叶わず,4年生の皆さんも残念に感じていることと思います。しかし,自分の四年間の成果への誇りを胸に,社会に飛び立ってもらいたいと切に願います。
来年度こそは,心理福祉学科の教員,学生一堂に会して盛大な卒業研究発表会を実施できるよう,また頑張っていきましょう!