しばらくぶりに、卒業生からのメッセージを掲載していきたいと思います。
今回は、山形県上山市にある「かみのやま病院」(精神科医療機関)にお勤めされている松本千波さんにお話をお伺いしました。
司会:松本さん、こんにちは。お忙しい中、すみません。今日は、松本さんの大学時代についてお話を聞かせてください。早速ですけど、松本さんが本学の心理福祉学科を選んだ決めてはどんなことだったの?
松本さん:高校時代、将来どのような仕事につくか迷っていた時、色んな人と話をしたり相談に乗ることが好きだった私に、母が「社会福祉士」という仕事を教えてくれたんです。当時はどこで何をする仕事なのかも分かりませんでした。それで担任の先生に相談したんですね。勧められた大学が仙台白百合女子大学でした。実は他の大学と迷ってたんですけど、決め手となったのはオープンキャンパスでした。心理福祉学科は少人数で学べる環境にあり、先生と学生との距離が近く先輩方が優しく接してくれたことがとても印象に残っています。卒業した今も心理福祉学科を選んで本当に良かったと思っています。
司会:そうだったんですか。現在の仕事に就こうと思ったきっかけは?
松本さん:入学時、社会福祉士を目指していたんですが、4年生になり1か月の精神保健福祉士の実習(障がい者相談支援センター)を経験し、精神保健福祉士として働きたいと思うようになりました。実習を通して専門性や障がいに捉われず、その人の個性や自立を大切に関わる指導者を見て、私もそのような精神保健福祉士になりたいと思ったからです。大学では学べない色んな考え方や視点を教えていただいた実習でした。
司会:そうでしたか。ところで大学の思い出はなにかありますか?
松本さん:先生との関わりも大切な思い出です。授業の合間の雑談や冗談話、先生方の研究室は困った時や悩んだ時の駆け込み寺として、アドバイスをもらうため入り浸っていました。小規模な大学だからこそ先生方と学生との距離が近く、何でも相談出来る雰囲気・環境があるのだと思います。
司会:現在の仕事について教えてください。
松本さん:現在は山形県内の精神科病院に精神保健福祉士として勤務しています。入職して3年間は病院の相談室で働き、今年の4月からは精神科デイケアにて相談業務にあたっています。日々、患者様の生活のしづらさはどこにあるのか、何故そう思うのか、どうしていきたいか、どのような支援が必要なのか、などの視点を忘れず、患者様の立場に立って話を聞く事を心掛けて仕事をしています。
司会:今後どんなことに頑張っていきたいと思っていますか?
松本さん:今後なりたいPSW(精神保健福祉士)像としては患者様の前に立ってリードするのではなく、一歩後ろに立ち、何か不安な事や困った事があった時にすぐ支援やサポートができるような精神保健福祉士でありたいと思っています。
患者様の強みや出来る事に焦点を置き、自立を後押ししていけるような精神保健福祉士になりたいと思っています。
司会:応援しています。お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。